資産除去債務の税効果は、意味不明な部分の一つです。わたしなりの解釈では、資産除去債務とあわせて取得原価にした部分は、費用にするのはおかしいので、将来加算一時差異にしますよ、ということ。
税理士簿記論過去問68回第三問6.固定資産(1)を、題材に。
貸借対照表に含められた資産除去債務10,000,000円がある。計上は2016年4月。当期末は18年3月。なお、割引率は2%。税率30%。減価償却は定額法の10年。
種類は二つあります。
1、資産除去債務の将来減算一時差異
これは単純なやつ。繰延税金資産はいか。
10,404,000×0.3=3,121,200
2,資産除去債務の将来加算一時差異
こっちがポイント。
取得原価として含められている金額が、税務上損金認められないということだから、その分を一時差異として計算します
つまり、繰延税金負債は
8,000,000×0.3=2,400,000
となります。
備忘録。